「喫煙は万病の元」と言われますが、糖尿病にとってもリスク要因の一つです。
一方、喫煙していた方が禁煙したら、糖尿病が悪化した?という報告もあります。
ここでは、喫煙が糖尿病のリスクを高める理由、禁煙の際もリスクがあることを明らかにし、糖尿病患者が禁煙する際のおすすめの方法をご紹介します。
喫煙は糖尿病のリスクを高める!その理由とは?
タバコを吸うと糖尿病のリスクが高まるってご存知ですか?
そこで、まず、喫煙が糖尿病のリスクが高める理由を説明します。
タバコを吸うと、ニコチン、タール、一酸化炭素という有害物質が体内に吸収されます。
・一酸化炭素は、血液の中で酸素を細胞に運ぶヘモグロビンという物質に親和性が高いので、酸素の運搬を阻害し、血管や臓器に障害をもたらします。
・タールは、たくさんの発がん性物質を含みます。
このようなことから、タバコは、糖尿病を引き起こすだけでなく、
糖尿病の合併症である血管や神経障害を促進し、
腎不全、網膜症、末梢神経障害、脳、心臓血管障害を悪化させるのです。
タバコって、糖尿病患者にとっては、死に直結しかねない怖いものですね。
禁煙の際も糖尿病のリスクがあるとは?
以上のように、タバコは、糖尿病を引き起こすだけでなく、糖尿病の合併症を促進し悪化させます。
ですから、タバコをやめることや1日に吸う本数を減らすこと
つまり、禁煙で糖尿病や合併症になる危険度は下がることは言うまでもありません。
ただし禁煙するときに注意したいことがあります。
それはタバコをやめたことで、食事がおいしく感じるために食事量が増加して、体重が増加してしまうことが少なくないということです。
また、タバコを吸えないことがストレスになり、そのストレスにより血糖値が逆に上がってしまうこともあります。
つまり、喫煙していた人が禁煙する際にも、糖尿病が悪化するリスクがあるのです。
ですから、これらの、禁煙による糖尿病の悪化リスクも考慮して
せっかくの禁煙の効果を打ち消してしまわないよう注意が必要です。
つまり、糖尿病患者の禁煙は、肥満やストレスにならないように注意が必要なのです。
※肥満もストレスも糖尿病のリスク要因です。
糖尿病患者の禁煙 おすすめの方法は?
まず、先にあげたような、「タバコは、糖尿病患者にとっては、死に直結しかねない怖いもの」という喫煙のリスクを患者自身が十分認識して、強く禁煙の決心をすることです。
そして、自分でやる禁煙の方法で案外効果があるのは、
タバコを吸いたくなったら、喫煙の代わりに以下のような他の行動を実行する方法です。
・水や氷を口にする
・散歩や体操、掃除など、体を動かす
・歯をみがく
・シャワーを浴びる
・糖分の少ないガムや干し昆布などをかむ
・タバコ以外のストレス解消法をみつける
・時計を見て吸いたい気持ちが治まるまでの時間を数える
・耳や手のひらのつぼを押さえるなど軽い痛み刺激を与える
とは言え、
糖尿病の予防や治療には禁煙が必要であることは分かっていても、
長年続けてきた喫煙習慣を喫煙者自身でやめるのって難しいものです。
タバコをやめられないのは、喫煙者であるあなたの意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因である場合が多いからです。
このような喫煙習慣は「ニコチン依存症」といわれ、治療が必要な病気とされています。
病気は意志の力だけで治せるものではありません。
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まとめ
●禁煙に伴なう食欲増による肥満や、ストレスでかえって、糖尿病が悪化するというリスクもある
●糖尿病患者はまずタバコの怖さを認識し、強く禁煙を決心すること
●喫煙の代わりに他の行動を実行する方法もあるが喫煙者自身でやめるのって難しいもの
●禁煙に際しては肥満やストレスなど他の糖尿病リスク要因が増加しないよう注意!
●喫煙習慣は「ニコチン依存症」といわれる治療が必要な病気だから
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