秋の風物詩の一つと言えば“お月見”ですよね!
でも、お月見の由来について、しっかりと理解している人は、多くないのでは?
子供から、尋ねられたら、説明できますか?
そこで、今回はお月見とは、一体どういうものなのか?
お月見の由来や意味、うさぎの由来、団子を供える意味をまとめました。
目 次
お月見の由来や意味は?2015年はいつ?
お月見は旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事で、この日の月は「中秋の名月」、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれます。
月見行事のルーツは最近の研究によると、
中国各地では月見の日にサトイモを食べることから、もともとはサトイモの収穫祭であったという説が有力となっています。
その後、中国で宮廷行事としても行われるようになり、それが日本に入ったのは奈良~平安時代頃のようです。
また、日本では8月15日だけでなく9月13日にも月見をする風習があり、こちらは「十三夜」、「後の月」、「栗名月」とも呼ばれています。
十三夜には、月見団子の他に栗や枝豆をお供えします。
各地には「十五夜をしたなら、必ず十三夜もしなければいけない」という言葉が伝えられており、片方だけの月見を嫌う風習があったようです。
十三夜の風習は中国にはなく、日本独自のものです。
旧暦の9月13日の夜に行われます。
8月15日が中秋の名月・十五夜、
9月13日が後の月・十三夜などと呼ばれます。
月の満ち欠けで毎月の日にちを決める旧暦と、
太陽の動きを基準にした現在の暦であるグレゴリオ暦とは
システムが異なるため、
毎年中秋の名月などの日にちが異なるという現象が起きます。
2015年の後の月は、10月25日(日)です。
中秋の名月や 後の月は年により以下のように異なります。
年 | 中秋の名月 | 後の月 |
2015年 | 9月27日 | 10月25日 |
2016年 | 9月15日 | 10月13日 |
2017年 | 10月4日 | 11月1日 |
2018年 | 9月24日 | 10月21日 |
2019年 | 9月13日 | 10月11日 |
2020年 | 10月1日 | 10月29日 |
お月見のうさぎの由来は?
お月見といえばお月さまの中にうさぎがいるというお話があります。
これは、月の影の模様がうさぎに見えることから、昔から語られている伝承です。
これにまつわる話は、以下の伝説に由来しています。
猿、狐、兎の3匹が、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢った。
3匹は老人を助けようと考えた。
猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。
しかし兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。
自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込んだ。
その姿を見た老人は、帝釈天(神様)としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせた。
月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だという。
この伝説は、仏教説話『ジャータカ』を発端とし、『今昔物語集』などを始めとして多く語られています。西洋ではこの神話がないので、ザリガニ模様だったり女の人が月の模様として伝わっています。
お月見時に団子を備える意味は?
なんで、お月見に団子を供えるの?
もともとお月見は中国から伝わり、中国ではお月見の日に里芋を食べる事からお月見の日が里芋収穫祭であった説が有力とされています。
その後、日本で米を使った団子が登場するようになりました。
丸い団子の形も、月に似せて作ったものなんです。
山形に団子を盛る意味は?
ピラミッドのような山形に団子を盛るのは団子の先端が「霊界」に通じると考えられてきたためなんです。
団子を通して、収穫の感謝の気持ちを月に伝えていたと考えられています。
霊界と通じたい時には、このようにお供えものを中空に高く積み上げたり、つるしたりしていたんですね。
おわりに
お月見のうさぎや団子の由来・意味など、お月見のお話を、お子さんに上手に説明できれば、きっと、楽しいお月見が出来るでしょうね。o(^▽^)o。