最近、シルバーウィークという言葉を耳にするようになりましたが、あなたは、シルバーウィークの意味や由来についてはご存知でしょうか?
「シルバーウィーク」の意味をネットで調べると秋の大型連休のこと。
本年の9月のカレンダーを見ると確かに土日を含んだ5連休がありますね。
でも、かっては秋に大型連休など、なかったはずなのに、何故?と思いませんか。
そこで、ここでは近年、秋に連休が増えた背景など「シルバーウィーク」の由来やカレンダー、渋滞予想や回避策をご紹介します。
目 次
シルバーウィークの由来:秋に連休が増えた理由は?
シルバーウィーク(和製英語Silver Week, SW)とは、数年ごとにある秋の大型連休のことで、春のゴールデンウィークに対する言葉です。
でも、以前は秋に大型連休なんて、せいぜい最大で3日で大型連休などなかったはずですよね?
それでは、なぜ、秋に大型連休が数年ごとに発生するようになったのでしょうか?
その理由は、政府による近年の休日増加対策にあります。
具体的には、平成10年以降に成立した2つの法律に由来します。
1.「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」
(平成10年法律第141号)
この法律により、ハッピーマンデー制度が制度化されました。
ハッピーマンデー制度の結果、2000年(平成12)より、以下の祝日が移動しました。
・成人の日が 1月15日→1月第2月曜日へ
・体育の日が 10月10日→10月第2月曜日へ。
2.「国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律」
(平成13年法律第59号)
この法律により2003年から、ハッピーマンデー制度の該当日が増加しました。
・海の日 7月20日→7月第3月曜日へ
・敬老の日 9月15日→9月第3月曜日へ
さらに、敬老の日が9月第3週の月曜日に移動したことに合わせて、同週の水曜日が秋分の日になる場合、間に挟まれた火曜日は国民の休日となりました。(国民の祝日に関する法律第3条3による)
このようにして水曜日が秋分の日になる場合、土曜、日曜を含めると秋に5日間の大型連休ができるようになったのです。
敬老の日など、ハッピーマンデー制度によって決まった祝日は、毎年日にちが変わります。
また、23日の秋分の日は国立天文台の天文観測によって決まるものなのです。
そのため、必ず23日が秋分の日ということではないのです。
このような秋の大型連休をシルバーウィークと呼びますが、毎年、発生するものではありません。
1回目は2009年でした。
2009年9月のカレンダー↓
次は2015年です。
その次は2032年が該当します。
なお、シルバーウィークの「シルバー」って老人の日の「老人」という意味でなく、「銀」という意味です。
春のゴールデンウィークの「金」に対比させたものなんですよ。
シルバーウィーク 2015年のカレンダーは?
2回目のシルバーウィークである 2015年の9月のカレンダーは以下のようになります。
ごらんのとおり、9月19日からシルバーウィークが始まります。
・9月20日:日曜日
・9月21日:敬老の日 (ハッピーマンデー制度による)
・9月22日:国民の休日(国民の祝日に関する法律第3条3による)
・9月23日:秋分の日
このため、土日が休日の会社や役所などにお勤めの方の2015年のシルバーウィークは
9月19日(土)から23日(水)まで5連休となる方が多いのではないでしょうか?
シルバーウィークの渋滞対策 2015年は?
これから始まる秋の長期連休。ワクワクしますね。
お彼岸の時期ですので家族で帰省する人も多いでしょう。
また、秋の行楽シーズンですので、長期連休を利用して、車で家族旅行を考えているかたも多いのでは・・・・
とは言うものの、春のGWと同様に、憂鬱なのが高速道路の渋滞に合い、思うように進めないって事ですよね。
2015年のシルバーウィークの渋滞予想は
それは、前回5連休のシルバーウィークだった2009年です。
このため、2009年とほぼ同じような渋滞の傾向になる事が予想されます。
そこで、2009年9月24日発表された渋滞状況を以下に引用します。
全国高速道路4社は24日、19日~23日の大型連休、いわゆるシルバーウィークの高速道路の交通状況速報値を発表した。
今年のゴールデンウィーク(5月2日~6日、GW)と比較したところ、曜日配列と休日数、割引内容が同じだったにもかかわらず、交通量は大都市周辺で約1%減、地方部では約7%減となった。
一方、渋滞の発生回数は、10km以上の渋滞がGW比81.7%の94回と1割近く減少したのに対し、30km以上の長い渋滞はGW比126.7%の19回と、3割弱増えた。
渋滞のワースト記録は東北道 佐野SA(サービスエリア)付近 下りの60.1km。
2015年のシルバーウィークの渋滞対策は
4つの渋滞回避対策を以下に紹介します。
対策1:渋滞のピーク日を避ける
今年のシルバーウィークは9/19(土)~9/23(水)の5日間です。
この5連休のピークの予想は次のとおりです。
下りのピーク 9/19(土) ~ 9/21(月)
上りのピーク 9/21(月) ~ 9/22(火)
この期間の同方面へのお出かけは渋滞に巻き込まれる可能性が非常に高いので避けるようにしましょう。
対策2:ピークの時間帯を避ける
渋滞するピークの日であっても、その日一日中ピークが続いている訳ではありません。
一日の中で渋滞がピークに達する時間は比較的限られていますので、どうしてもピークの日に高速道路を使わなければならないのであれば、ピークの時間帯を避ければ渋滞にあいにくくなります。
昨年、ピーク時の渋滞の長さが45km以上だった時間帯は7~8時頃もしくは17~19時頃です。
この2つの時間帯は、朝から出かける下りの渋滞と夕方帰宅の途につく上りの渋滞です。
多くの人はこの行動パターンに当てはまりますので、自然とこれらの時間帯が大渋滞になってしまいます。
対策3:ETC割引の時間帯を利用する
この方法を、実行することによって2つのメリットが挙げられます。
①ETC料金での割引に加えて、さらに割引を受けられる
②渋滞に巻き込まれる可能性が非常に低い
対策4:連休最終日に移動する
連休最終日は日中に多少混雑するものの、これまで挙げてきたピークに達することはまずありません。
次の日からの仕事や学校に備えるためか、大衆的な動きとして早めに帰宅か自宅で過ごす人が多いからでしょう。
その結果、連休最終日は高速道路の渋滞が発生しにくい日となります。