あなたは「防災の日」の由来ってご存知ですか?
防災の日は内閣によって制定された、正式な日本の記念日なのですが、祝日ではないので認知度は若干低いかもしれませんね。
「防災の日」は、9月1日で災害についての認識を深め、対処する心構えを準備する日です。
ここでは「防災の日」の由来と大阪で実施されている主要イベントである、「大阪880万人訓練」をご紹介します。
9月1日「防災の日」の由来は?
9月1日の「防災の日」は、全国各地で地震などによる大規模災害を想定し、防災訓練が開催される日です。
ちなみに、 1923年の関東大震災が発生した日が9月1日だったことが、「防災の日」の日付の由来 となっています。
また、「防災の日」を含む1週間を防災週間として、様々な国民運動が行われます。
「関東大地震」を振り返りながら『防災の日の由来』についてご紹介します。
この地震はマグニチュード7.9、震度6の規模で、南関東一円を中心に、死者・不明者14万2,807名、家屋全半壊25万4千件余、焼失した家屋は44万7千余、山岳部では山崩れが多数発生し、海岸部では津波が発生しました。
東京消防庁による東京(当時は東京府)の被害状況は、焼失した家屋は22万1,718棟、焼損面積38.30平方キロメートル(東京ドームの約1,400倍の広さ)、死者6万420人、行方不明3万6,634人、傷者3万1,051人でした。
関東大地震は、その被害の大きさから『関東大震災』とも呼ばれています。
防災の日のイベントて大阪では何するの?
関東大震災を由来とする防災の日ですから、関東でいろんなイベントが実施されてきたのは当然ですが、現在では、地震など災害が想定される全国の地域で様々なイベントが行われています。
ここでは、大阪で行われている「大阪880万人訓練」をご紹介します。
昨年は下記の流れで3回目のイベントが2014年9月5日に行われました。
このイベントの優れた点は2つあります。
1.情報を発信する側にとっても訓練となる点です。
防災無線や緊急速報メールの配信システムなどは、影響が大きいために本番と同規模のテストが難しい部分がありますが、これなら問題なく各機器の動作確認を行えます。
2.大阪全体に対する防災意識の強化
事前告知することで大阪全体に対して強く防災意識を植え付けられる点です。
防災の日などの記念日は、意識しなければただの平日と変わりませんが、訓練とはいえ実際にアナウンスやメールが届くとなれば、その影響力は大きく変わってきます。
告知から訓練当日までの期間、このイベントを意識することによって、自分や家族の防災対策を見直すことになったという人も多かったのではないでしょうか。
本年も4回目の「大阪880万人訓練」が予定されています。
2015年の大阪「防災の日」メール訓練の予定は?
本年も4回目の「大阪880万人訓練」が南海トラフ巨大地震を想定して予定されています。
その概要は以下のとおりです。
●実施日時と予定
2015(平成27)年9月4日(金曜日)
午前11時:地震発生(館内放送や屋外スピーカーなどでお知らせします。)
午前11時03分頃:大津波警報発表(訓練用のエリアメール/緊急速報メールが届きます。※緊急地震速報のブザー音ではありません。)
●訓練の目的
府民が、様々な情報源から地震・津波発生情報を認識し、地震・津波発生時に行動できるようにすること。●平成27年度訓練の想定及び方針
・想定 南海トラフ巨大地震
・方針
①市町村によるエリアメール/緊急速報メールを活用した訓練情報の発信拡充
②市町村・学校・民間企業等に対する連動訓練のさらなる実施促進
●訓練情報発信ツール
・エリアメール/緊急速報メール
エリアメール/緊急速報メールは携帯電話会社の防災情報サービスです。
発信後数秒で到着します。
・防災情報メール(外部サイト)
おおさか防災ネットの防災情報メールは電子メールです。
登録していただいた方の中で、「お知らせ」を「受け取る」に設定されている方に対して発信します。
エリアメール/緊急速報メールとは違い、発信から到着まで数分かかります。