両親の世代は婚約の証として結納を取り交わすのが一般的でしたが、最近では結納替わりに両家の親を交えての顔合わせの食事会を設けるケースが一般的になってきました。
食事をしながら両家が親睦を深める「顔合わせ食事会」。
両親も初めての経験で、要領がわからないかもしれません。
事前に両家が「顔合わせ食事会」をイメージできて、和やかな雰囲気で親睦を深めたいですね。
そこで、ここでは、顔合わせ時の親の挨拶や食事会の話題、支払いについてどうするかなどをまとめました。
目 次
顔合わせ時、親の挨拶はどうする?
顔合わせ時、親の挨拶は一般的には男性側からします。
堅苦しく考えないで、この縁談を心から喜んでいることを伝えてるところから始めるのがよいですね。
「○○さんは本当にいいお嬢さんで、このまま話が進んでくれればいいなあと家内と話しておりましたので、結婚を承知してくださったと聞いて大喜びしたしだいです。ご苦労をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします」
2.女性の父親が結婚に賛意を示す。
「○○君は将来有望な好青年で、娘は実にいい人と巡り合えたものだと、うれしい限りです。こちらこそ至らない点が多いかと思いますが、よろしくお願いします」
3.男性の母親が賛意を示し、謝辞を述べる。
「ありがとうございます。今日はお目にかかれてうれしいです。○○さんのようなかわいらしいお嬢さんがお嫁になってくださるなんて、息子も幸せ者です。どうか、これをご縁によろしくお願いいたします」
4.同様に女性の母親が述べる。
「こちらこそよろしくお願いいたします。○○さんはしっかりしていらっしゃるので頼りにしております。娘はそそっかしいもので失敗も多いかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします」
こんな感じでいいのでは。
これまでの経緯や今後のことで多少言い方は変わるかと思います。
顔合わせの食事時の際の話題はどうする?
話題を事前に考えておきましょう。
基本的に顔合わせは、両家がはじめて出会う場なので、お互いに緊張してしまい、会話も途切れがちです。
婚約者のふたりが話題を提供してリードできるよう、皆がリラックスして楽しめる話題を事前に考えておきましょう。
・ふたりの子ども時代の話
・出身地(観光地・名産品など)の話
・最近行った旅行の話
・ふたりまたは家族の趣味の話
・ふたりの結婚式の話 など
また、せっかくの食事会ですから、「食事を楽しむ」場にすることも大切です。
婚約後、両家で「あのときのあのメニュー美味しかったね」という思い出話になることをイメージしながら、メニューにも一工夫をするとさらに◎!
会話の流れを切らないような食べ方を
ちょっと難しそうなのが、食べるタイミング。
両家が黙々と食べるだけになってしまうのもつまらないですし、かといって、話すのに夢中になって食べることを忘れてしまってはせっかくの食事が楽しめません。
また、会話はキャッチボールですから、誰か一人が長々と話し続けるような演説スタイルはなるべく避けましょう。
食べるタイミングがわからないときは、自分から料理を食べて「コレ美味しい!みなさんもどうぞ」と、食べるタイミングを自ら作ってもいいでしょう。
また、相手のお父様が話しているときには箸を止めてしっかり聞く。
自分の親が話しているときには相づちを打ちつつも、少しずつ食事をいただく、など、メリハリをつけるといいでしょう。
飲みものと食事のスタートのタイミングを決めておく
会場側と相談しておきたいのが、飲みものと、食事を出すタイミング。
また、料理に出身地の食材を入れたり、郷土料理を入れるなどアレンジをして、会話のタネを蒔いておいてもらうのもいいですね。
顔合わせ食事会の支払いはどうする?
両家顔合わせの食事会では、誰が費用を支払いましたか?
の最近のアンケート結果100人では
・新郎側の家が負担した :35 ・新婦側の家が負担した :10 ・両家で折半した :12
顔合わせ食事会は、ふたりが親を招待する形で開かれるケースが多いので、費用もふたりがもつことが多いようですね。
もしくは両家で折半という形が一般的のようですが、意外と少ないですね。
でも、その辺りは、ふたりとよく相談して両家の考え方を合わせおくことが大事ですよ。
お祝いごとなので、最も避けたいのは、当日も曖昧でもめてしまうこと
食事代はふたりで、宿泊や交通費は各両家で、など事前に決めておくのがよいでしょう。
ふたりで食事代を持つ場合は、事前に双方の両親に伝えておきましょう。
また、食事会の終盤にタイミングを見計らって、会計を済ませてしまうとよりスムーズです。
せっかくの良い日にもめることがないようにしたいですね。
そのためには、当日、その場の成り行きに任せるのではなく、事前にはっきりと決めておくことがポイントですよ。