タバコと糖尿病の 関係? リスクが高まる理由?おすすめの禁煙方法は?

tabacoliskタバコを長年吸っていると、ほぼすべての種類のがんをはじめ、肺や気管支などの呼吸器の病気、高血圧などの血管の病気とそれに伴う脳卒中や心筋梗塞などの発症・再発リスクが高くなることがわかっています。

肺がんのうち70%は、タバコが原因と言われているほどです。言わずもがな、タバコは、「あらゆる病気のデパート」なのですね。

では、糖尿病とタバコの間にはどんな関係があるのでしょうか?

タバコと糖尿病の関係は

長い間タバコを吸っていると、吸わない人に比べて、糖尿病が発症する可能性が高くなるということがわかっています。tabako2

ある調査によると、20本の喫煙を毎日欠かさず25年間続けた場合糖尿病になるリスクは、タバコを吸わない人の1.6倍まで高まると報告さ
れています。

またすでに糖尿病がある人がタバコを吸い続けると、心筋梗塞や脳卒中などの心臓の血管の病気を合併しやすくなるといわれています。

糖尿病でタバコを吸っている方が心筋梗塞によって死亡するリスクは、糖尿病でタバコを吸わない方の約2.6倍にまで高まるのです!

タバコを吸い続けていると、糖尿病にかかりやすくなり、またすでに糖尿病になっている場合は、吸わない人に比べて死亡率が上昇してしまうのですね。

タバコで糖尿病のリスクが高まる理由は

タバコには害があり、また糖尿病にも悪影響を及ぼすことがわかりました。でも、それはなぜなのでしょうか?

タバコに含まれる「一酸化炭素」が原因

原因の一つに、タバコに含まれる「一酸化炭素」があげられます。

ご存知のように、火が燃えるためには酸素が必要になりますが、火が不完全に燃える際に、炭素が酸素と結びついて一酸化炭素と
いう物質が生じます。

困ったことに、この一酸化炭素は血液中の赤血球に含まれるヘモ グロビンという物質と結びつきやすいのです。

ヘモグロビンというのは、血液の赤い色の元となっている物質で、中心が凹んだあめ玉のような形をしており、普段は酸素と結びつ
いて全身に酸素を運搬する車のような役目を果たしています。

ヘモグロビンを車に例えると、その運転手は酸素であるため、酸素はヘモグロビンを見つけると、すみやかに結合するのですが、
困ったことに一酸化炭素は酸素よりも200倍も早く、ヘモグロビンと結びついてしまうのです!

そうなると、体内のヘモグロビンの多くは一酸化炭素に乗っ取られてしまい、本来の運転手である酸素は車であるヘモグロビンを
見つけられず、体内は酸欠状態になってしまいます。

体は自ら酸素を作り出すことができません。その代わりに、酸素を運搬するための道具である、ヘモグロビンをどんどん産出して、
少しでも体内に残っている酸素と結びつけようとするのです。

しかし今度は、このヘモグロビンが量産されてしまうために、血液の中でヘモグロビンの大渋滞が起こってしまうのです。
乗り手のいない車が大量生産されたらどうなるでしょうか?

普段ならば10分で行けるはずの道も、お正月などで台数が異常に増えると一時間も二時間もかかってしまいますよね。
それと同じ状態が血液中で起こってしまうのです。たばこどろどろ血

一酸化炭素を載せたヘモグロビンや乗り手のいないヘモグロビンが運転手である酸素を求めて、押し合いへし合いしながらぎゅう
ぎゅうと血液の中で渋滞しあっているのが、喫煙中の血管の状態なのです。

恐ろしいことですね…

さて、ここで考えて欲しいことがあります。糖尿病というのはもともと血液中に糖がたくさんある状態とお話しました。
あたかも、水道水にたっぷりの砂糖を溶かしこんだように、ベタベタドロドロしている状態なわけです。

そんな状態のところに、タバコの害によってさらにヘモグロビンの大渋滞が起こってしまったらどうでしょう。
言うまでもないですよね。

大渋滞どころか、一歩も進まない状態になってしまいます。それによって一番障害を受けやすいところはどこだと思いますか?

一つが、心臓を出発点として、そこからもっとも遠い道(血管)です。そしてもう一つが、細い道(血管)です。
遠い道というのは、手先や足先などの末梢の血管を指します。
また、細い道というのは毛細血管を指します。

糖尿病患者が喫煙をすると、まっさきにこの2つの血管がやられてしまうのです。
結果としてこれらの血管にまとわりつくようにして派生している神経の障害がおし進められてしまうことがお分か
りいただけたでしょうか。

体内のビタミンCが破壊される

タバコは「百害あって一利なし」と言いますが、タバコが糖尿病
患者にとっても、最悪な存在である理由をもう一つお話しましょ う。

キーワードは、「ビタミンC」です。tabako1

スポンサードリンク

タバコを吸うたびに、体内のビタミンCが破壊されるのを知っている方も多いでしょう。
では、タバコ一本あたり、どれくらいのビタミンCが失われていると思いますか?

それは、なんとおよそ50mg!これは、一日に必要なビタミンCの約半分になります。
2本以上吸えば、一日必要量のビタミンCがあっという間に失われてしまうのです。

糖尿病と闘う人たちにとって、「ビタミンC」は欠かせない物質。
意外と知られていませんが、ビタミンCには、「糖の代謝」を強力に推し進めてくれる働きがあるのです。

糖尿病になると「糖質」は敵と思われがちですが、本来「糖質」は、エネルギーを生み出すためになくてはならない存在。
しかし、糖尿病になると、血液中に取り込まれた糖をインスリンを使ってうまくエネルギーに代えられないために、いつまで血液中に
糖がだぶついている状態になってしまうのです。

その結果血液がドロドロになり様々な悪影響を及ぼすのでしたね。

この状態を打破してくれる強い味方が、ビタミンC!
ビタミンCは、血液中の糖の代謝を促進して血糖値を下げ、エネルギー化させるのに一役買ってくれているのです。

ビタミンCの効果はそれだけではありません。
ビタミンCには、骨や筋肉、血管などの体の組織を作る働きがあります。膝を擦りむいた場合、傷ついた表皮や粘膜、組織、血管をすみやかに修復す
るために、「コラーゲン」という物質が必要になりますが、コラーゲンを生成するために必要なのが、ビタミンCなのです。

これは何も体表面だけのことではなく、体の中でも同じ。糖尿病になると毛細血管や神経がもろく、傷みやすくなりますが、
これらを修復するのがコラーゲンとビタミンCの仕事なんです。

もうおわかりですね?

血液中の血糖を消費させ血糖値を下げるだけでなく、傷ついた毛細血管や神経組織を修復し、合併症を水際で食い止めてくれるビ
タミンCは、糖尿病で悩むわれわれにとって、なくてはならない存在。

でも、それもタバコを一本吸ったら半分が失われ、二本吸えば一日分がすべて失われてしまいます。
タバコを吸うということは、ビタミンCがせっかく、糖尿病の進行を体を張って止めようとしてくれているのに、その機会をまるごと取り上げるようなものなの
です。

なんとも、もったいない、恐ろしい話なのです。

おススメ禁煙方法は?

長々とお話してきましたが、きっと「タバコはやはり糖尿病の敵なんだ」ということが、これまで以上にわかってもらえたと思います。

だけれど、「そうは言ってもやめられない」という人や、「私は 吸わないんだけど、主人が……」という人もいるかもしれません ね。

そんな人のために、タバコと縁を断ち切る方法をまとめてみました。

タバコ関連用品を持ち歩かない!

タバコを吸わなくなると、あまりの身軽さに驚く人が多いそうです。タバコやライター、携帯灰皿、タスポなどの携帯品はもちろ
ん、喉のいがらっぽさや痰などから開放され、物心両面から「とっても体が軽くなる」そうです。kinnenn1きねんimages

さて、簡単にできる禁煙方法の一つに、「タバコ関連用品を持ち歩かない」というものがあります。
これまで肌身離さず持ち歩いていた、タバコはもちろんライターなどの一式を持ち歩くのをやめるのです。

そうすれば、ちょっとした空き時間や手持ちぶたさ、というときの「とりあえず一服」から逃れることができます。

この方法は、タバコを捨ててしまうわけでなく、持ち歩かなくするだけなので、「禁煙するぞ」という強い意志は必要ありません。

だから、比較的はじめやすいと言われています。散歩や通勤の際、「ちょっと今日は、タバコをおいて出かけようかな」と思えたら
しめたものです。

禁煙外来を受診する

禁煙は、「意思や努力でなんとかするもの」ではなくなりました。
そのために作られたのが、「禁煙外来」。怖いけど、興味があるという方も多いのでは?kinengairai

また費用も気になるところですよね。

一般的に、禁煙外来では、12週間の間に5回の診察を受け、医師のアドバイスや禁煙補助薬の処方を受けながら禁煙をめざしてい
くことになります。

この際に処方されることが多いのが、「チャンピックス」という禁煙補助薬。
これはニコチンを含まない薬で、ニコチンからの離脱症状を軽くしたり、喫煙してしまったときにタバコが「不味い」
と感じやすくしたりする薬です。

こちらの良いところは、条件によっては健康保険適用可能な点。
気になる費用は、健康保険が適用されれば、自己負担分3割で約12,000~19,000円。

高いか安いかは人それぞれですが、「費用を払ったんだから後には引けない」という思いで禁煙に成功できる人も多いようですよ。

それに、禁煙に成功すれば、タバコ関連の費用がかからなくなるため、どんどんお金がたまります。
そう!気分は晴れ晴れする一方で、財布はおもーくなるのです。

となれば、禁煙外来での費用も十分回収できる額に違いありません。
また、薬の処方を受けるかどうかはともかく、まずは診察のみで受診してみるのもいいかもしれませんね。

スポンサードリンク

おすすめ記事

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す




関連記事

糖尿病の治療目標とは?合併症の種類と発症時期は?予防するには?
糖尿病と免疫の関係は?免疫とは?免疫低下のメカニズムは?
糖尿病と食事療法の関係|食事の量は?含まれる糖質は?
糖尿病予防|運動の効果は?いつやれば良い?どんな運動がよい?
糖尿病ってどんな病気?血糖値が上がる原因は?治療や予防の方法は?
糖尿病の足の神経障害とは?足の異変の原因は?必要な足ケアは?
糖尿病とアルツハイマーの関係?原因は糖尿病?アルツハイマー病を予防するには?
コーヒーと緑茶が糖尿病リスクを軽減し予防する!?その理由とは?
糖尿病でも食事が美味しい!そのコツGI法とは?メニューの例は?
糖尿病治療のパラダイムシフト:食事で食べていいもの・悪いもの!
喫煙は糖尿病のリスク要因!禁煙もリスクとは?おすすめ禁煙方法は?
糖尿病予防のための食事療法とは?食べて良い食品は?食べ方は?
糖尿病とストレスの関係は?うつも併発?治療はストレス解消から?
香川は糖尿病のワースト県?うどん消費量は?原因はうどんだけ?
糖尿病の原因は糖質のとりすぎだけ?脂質は大丈夫か?糖尿病を改善できる食事とは?

Menu

HOME

TOP