糖質制限では糖質をカットする代わりに、たんばく質と脂質を摂取するため肉類、魚介類、卵、大豆などの摂取を増やします。
それで、糖質制限を継続している私も毎日のように肉を食べています。
でも、「肉を食べすぎると大腸がんになる」と一般的によくいわれています。
それで心配になり、調べてみました。
ここでは肉を食べすぎると癌になりやすいって本当か?
肉と癌の関係や糖質制限をしている場合はどうなのかなどご紹介します。
肉を食べすぎると癌になる?
国立がん研究センターが発表した2011年の多目的コホート研究でも、「赤肉」の摂取が多いグループ(1日80g以上)では、女性の結腸がん(大腸がんの一種)のリスクが上がり、「加工肉」を含めた肉類全体の摂取量が多いグループ(1日100g以上)では、男性の結腸がんのリスクが高くなるという結果が報告されています。
ここでいう赤肉とは脂肪分が少ない赤身の肉という意味ではなく、家畜として飼われている牛、豚、羊、山羊などの肉のことです。
鶏肉は含まれていません。
そして加工肉とはハム、ベーコン、ソーセージなどのように塩、燻製、化学防腐剤などで保存加工されたものを意味します。
肉の摂取と癌の関係は?
ほかにも肉類の摂取とがんの発生に何らかかかわりがあるとする報告があります。
2007年に10年ぶりに改定された世界がん研究基金(WCRF)とアメリカがん研究協会(AICR)による『食物、栄養、身体活動とがん予防:世界的展望』でも、赤肉を食べるのは週500g(加工した後の値で生肉ではおそ700~750g)以下として、加工肉については「でるだけ食べないように」と個人向けに勧告しています。
そして2015年には、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)から、「加工肉摂取に大腸がん(直腸がんや結腸がん)のリスクがあり、毎日等50g摂取するごとに18%リスクが増える」というリポートが出されて国内外で大きな話題となりました。
糖質制限で癌予防できるので心配無用?
加工された肉を避けるのは私も賛成てすが、糖質制限をしていれば赤肉についてはそれほど神経質に制限しなくてもいいです。
肉類とがんのかかわりを調べた研究は、すべて糖質を普通にとっている集団を研究の対象としています。
糖質の過剰摂取こそ、がんの最大の危険因子なのですから、糖質をカットすれば赤肉によるがんの発生リスクを気にする必要はないのです。
前回の記事でも、ご紹介しましたように、糖質制限をするとがんを予防する効果があるからです。
それでも気になる人は1日当たり赤肉を生肉換算で100gに抑え、あとは鶏肉や魚介類などからたんばく質と脂質をとるようにしましょう。
そこで、これを知った私は、もっぱら、鶏肉や魚介類からたんばく質と脂質をとるようにしています。