梅雨になると、なんとなく憂うつ、気分がすぐれないと訴える人が多くなります。
これはいったいどうしてでしょうか?
梅雨と体調不良やうつにはどんな関係があるのでしょうか。
ここでは、梅雨と体調の関係について、
特に梅雨時にうつが悪化しやすい原因と対策についてご紹介します。
梅雨時の体調不良の原因は?
梅雨で体調が悪くなる理由に気圧の変化が関係していると言われています。
梅雨は一日中ジメジメして湿気が強いイメージがありますが、
問題はそれよりも寒暖差や気圧にあるそうです。
寒暖差とは朝と昼の温度の差であり、朝夕は冷え込むのに昼は暖かい状況を言います。
寒暖差が身体に与える影響は大きく、上手に体温をコントロールできないことで体調不良になってしまうのです。
天候が目まぐるしく変化することは気圧にも影響しており、気圧の変化が日常的に起こります。
気圧が低い状態では人間の身体は普段よりも酸素が少ない状態となり、疲労感やストレスが蓄積されます。
その結果ヒスタミンによるアレルギー反応や自律神経の乱れなどが起こるのです。
梅雨時にうつ病が悪化しやすい原因は?
梅雨時期の体調不良の場合と同様に、
梅雨時に頻繁に気圧が低下することが自律神経
に影響を与え、うつ病が悪化しやすくなるといわれています。
梅雨時にうつ病が悪化する 原因を具体的にあげてみましょう。
人が快適と感じる湿度は40~60%といわれています。 しかし、梅雨時期になると、なんと室内 でも湿度80%に達する場合があるのです。 これでは、 不快を感じてもおかしくありません。
2.日光浴不足
人間は太陽の日を浴びることで心身の安定や 心の安らぎに深く関係する「セロトニン」 という脳内物質を生成します。
しかし、梅雨時期は日照時間が少ないため セロトニン不足に陥りやすく、気分が落ち 込んだり、うつ症状が出たりします。
3.気圧の変化
経験則として低気圧になると、古傷が痛んだり、 頭痛が起きたりと、人によって様々な症状が 出て不快感を訴える人が多くなります。
梅雨時のうつ病悪化を予防する対策は?
梅雨時のうつ病悪化を予防するにはどうすれば良いのでしょうか。
それには、梅雨時にうつ病が悪化しやすい原因を取り除く対策を行えばよいでしょう。
以下にまとめました。
人が快適だと感じる湿度40~60%を保つことが大切です。
毎年湿気で不快を感じる人は、住まいに合った除湿器を使ったり、エアコンの除湿機能を活用しましょう。
うつ症状を改善するには有効です。
2.セロトニンを増やす
日照時間の少ない梅雨時期。
少しの晴れ間や、曇り空の時でも日光浴をして、不足しがちになる大切な脳内物質セロトニンの量を増やしましょう。
また、赤身の魚や肉、大豆などに含まれるトリプトファン※とビタミンB6を摂取することで、セロトニンを体内で作り出すことができるので、食事にも気を配りましょう。
※トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、食品のたんぱく質に含まれています。
3.軽い運動を取り入れる
なんとなく体がだるい程度であれば、運動するのが一番です。
交感神経を刺激して身体を興奮状態にし、筋肉をしっかり使うことで、血圧が適度に上昇します。
雨が続くせいで部屋に篭りがちの人は、 軽い運動を取り入れるだけで、血流が良くなり、頭の中がスッキリして身体も軽く感じるようになります。
まとめ
●同様の理由で、梅雨時に、自律神経の異状から、うつ病が悪化しやすくなる。
【うつ病悪化の予防対策】
1.快適だと感じる湿度40~60%を保つ。
2.日光浴や食事で体内のセロトニンを増やす。
3.軽い運動を取り入れる。