日差しが強くなってきましたね。
あなたの紫外線対策は大丈夫ですか?
ところで、そもそも なぜ、紫外線対策が必要なのでしょうか?
また、最近、紫外線予防のクリームって、様々な種類が販売されていますが、
どれを買っていいのか、悩みませんか?
いったい、どのような場合に、どのくらい効果のあるリームを選べばいいのでしょうか?
そこで、ここでは、紫外線が有害な理由や有害紫外線の波長を明らかにした上で、
紫外線予防のクリームの選び方についてまとめました。
今、紫外線が有害な理由とは?
紫外線は人間の目には見えない太陽光線の一種です。
太陽にあたって肌が日焼けするのは、この紫外線のためです。
紫外線にはA、B、Cと3種類あり、このうちの日焼けを起こす紫外線Aは無害だすがB、Cは有害です。
でも、波長の短い紫外線Cはほとんど地球にとどかないので、問題は有害な紫外線Bです。
紫外線Bを強くあびると、ひふガンを起こしたり、目の水晶体がにごって白内障という病気を起こしたりするんです。
これまでは地上20~25kmの上空にある、オゾン層が吸収していてくれたのだけど、そのオゾン層が少しずつ破壊されているため、地上に降り注ぐ紫外線Bの量が増えていることが問題になっているのです。
オゾン層が破壊されるのは人間が使ったフロンという化学物質が原因です。
このままオゾン層の破壊が続くと、地上に降り注ぐ恐ろしい紫外線Bの量がどんどん増えてしまうのです。
南米上空ではオゾン層がとてもうすくなり、紫外線Bによって牧場のヒツジたち100頭が目が見えなくなったといわれています。
紫外線で有害な波長は?
太陽光のうち、可視域より短波長域(100~400nm)の光を紫外線と呼びます。
紫外線は殺菌灯として利用されているように、生物の生存を制限する大きな環境因子です。
この紫外線の中でも、波長280~315nmの紫外線(B領域紫外線;以後、UV-B)は、オゾン層の破壊の影響をもっとも強く受け、かつ、生物にとって有害であることから、一般に「有害紫外線」と呼ばれています。
肌表面に強く作用し赤く炎症を起こすほか、皮膚癌や白内障などの疾患を引き起こす原因にもなっています。
このUV-Bの生物影響の強さは、波長により異なり、短波長ほど大きくなります。
紫外線予防のクリームの選び方は?
紫外線(UV)カットクリームって、様々な種類が発売されているので、
どれを買っていいのか、悩みますね。
では、どのような場合に、
どのくらい効果のあるUVカットクリームを選べばいいのでしょうか?
外出機会の少ない人が、
効果の強いUVカットクリームを選んでももったいないですね。
紫外線防止用化粧品は正しく選ぶことが大切です。
炎天下の海辺や雪山で浴びる紫外線と、通勤や買い物などの日常生活で浴びる紫外線の量や強さは同じではありません。
●シーンに合わせた紫外線防止用化粧品を選ぶこと●紫外線防止用化粧品の「SPF」や「PA」表示を確認して選ぶこと
PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略で、主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値です。+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示します。++++、+++、++、+の4段階があり下記のように設定されています。
PA++++ 極めて高い効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+ 効果がある
例えば、紫外線防止効果の数値が高いクリームは
肌に負担を与えますので、
レジャーに行くわけでなければ、数値の低いクリームで充分でしょう。
また、もともとニキビになりやすい人は、
肌が弱い傾向にあるので、強すぎる成分が入っているのは避けたいですね。
まとめ
●紫外線にはA、B、Cと3種類あるが、問題は有害な紫外線B。
●紫外線Bを強くあびると、ひふガンや白内障を引き起こす。
●近年のオゾン層の破壊により、地上に降り注ぐ紫外線Bの量が増加している。
●有害紫外線の波長は280~315nmで短波長ほど生体への影響が大きい。
【紫外線予防のクリームの選び方のポイント】
●シーンに合わせた紫外線防止用化粧品を選ぶこと
●紫外線防止用化粧品の「SPF」や「PA」表示を確認して選ぶこと
日本化粧品工業連合会の図を参考にして適切なものを選びましょう。