天神祭(てんじんまつり)は、祭神である菅原道真の命日にちなんで
全国の天満宮で開催されるお祭りです。
中でも、大阪天満宮を中心に行われる「大阪天神祭」が有名で、日本三大祭のひとつに数えられています。
ここでは、大阪天神祭の歴史や2016年の日程、見所をご紹介します。
大阪天神祭の歴史とは?
時は遡り、951(天暦5)年のこと。
大阪天満宮社頭の浜から神鉾を流し
流れ着いた浜に御旅所を設けて禊(みそぎ)を行い、
その際に、神領民や崇拝者が船を仕立てて奉納しました。
これが、大阪天神祭の始まりです。
その後、船の数が増えていき
豊臣秀吉が大坂城を築いた頃には
現在の「船渡御(ふなとぎょ)」の原型ができあがりました。
堂島川(旧淀川)への土砂流入により
一時中断となったこともありますが
大阪が「天下の台所」と呼ばれた元禄時代(1688~1704年)以降は
天神祭は、浪速の繁栄のシンボルとして隆盛を極めます。
幕末の政変や二度の世界大戦によって中断がありましたが
昭和24(1949)年に、船渡御が復活します。
大川を下航していた船渡御が地盤沈下の影響により遡航(水流をさかのぼって航行すること)する現在の形になったのは昭和28(1953)年からのことです。
大阪天神祭2016の日程は?
天神祭は毎年7月24日、 25日の2日間にわたって開催されます。
2016年は、 7月24日(日)、 25日(月)になります。
両日の具体的なスケジュールは以下のとおりです。
7:45~ 宵宮祭
8:30~ 鉾流行列参進
8:50~ 鉾流(ほこながし)神事
11:00~ 行宮祭(あんぐうさい)
12:00~ 天神講獅子 獅子舞
16:00~ 催太鼓氏地巡行
16:30~ どんどこ船宮入 鉾流神事奉還
18:00~ 水上薪能
18:40~ 催太鼓宮入
19:00~ 獅子舞宮入
14:30~ 神霊移御
15:30~ 陸渡御列出発
17:30~ 船渡御列出発
18:00~ 船渡御
19:00~ 船上祭
19:00~ 奉納花火(21:00まで)
20:30~ 催太鼓の宮入開始
22:30~ 還御祭(かんぎょうさい)
大阪天神祭の見所は?
他にも、行事やイベントがありますが
なんといっても25日の船渡御(ふなとぎょ)と奉納花火が見所です。
・船渡御(ふなとぎょ)
25日の17時30分ごろに始まります。
神様に市民の暮らしぶりをご覧いただき御加護を祈願する神事です
船で大川を行き交いながら、華やかな水上パレードを繰り広げます。
船がすれ違う時には「大阪締め」が交わされ、だんじり囃子が響き渡ります。
・奉納花火
夏祭りといえば、やっぱり花火ではないでしょうか。
船渡御が始まって少ししたころ、あたりが暗くなってくると奉納花火が打ち上げられます。
7月25日の19時ごろから、約2時間に渡って約4000発の花火が打ち上げられます。
この「奉納花火」で大阪天神祭もクライマックスを迎えます。
他の花火大会とは一味違う、大阪天神祭の奉納花火です。
昨年の様子を動画でご覧ください。
打上玉数: 約4000発(予定)
開催場所 :大阪市北区桜之宮公園・川崎公園(造幣局横)周辺一帯
開催日程・時間 : 7月25日(月) 19:00~21:00
※雨天の場合は中止あり
アクセス方法:
■桜ノ宮公園会場 JR環状線桜ノ宮駅より徒歩10分
■川崎公園会場 JR東西線大阪城北詰駅より徒歩10分
駐車場: なし
お問い合わせ先 : TEL:06-6353-0025